柿を沢山頂いて、
冷蔵庫の中や、調理台の上に、
いっぱいあります。
近所を見回せば、
何軒もの庭に柿木が植わって、
いっぱい実を付けていた、
ってほど身近な果物なのに、
ジャムだとか、ジュースだとか、
柿味のアイスだとかいう加工食品には、
ほとんどお目にかかれない
不思議な果物です。
でも、
干し柿だけは別格です。
奇麗に皮をむかれて、
寒風にさらされて、
白く粉を吹いた姿、
透き通るような果肉と
得も言われぬ甘味。
まるで、
好々爺のような、
悟りきった翁のような。