【自己実現】


 
 
自己実現】 じこじつげん self-realization
・自己の素質や能力などを発展させ、より完全な自己を実現してゆくこと
 
 
少しばかり、
いや、かなり踏み込みにくいテーマなので、
躊躇していたのだけれども、
今日、ある話を耳にして、
やはり、【自己実現】について書いてみようと思った。
 
今日、耳にした話は、
学生に対するアンケート調査結果の話。
 
アンケートの目的は伏せて置くが、
その調査を通して見えてきた現在の学生の意識とは、
「自分のポジショニング・能力・適性・役割を、
世間が提供する尺度に照らして計り、
それに従って、自分の身の振り方を、
マニュアルに沿って決め、
その通りに生き、
世話になった友人・両親に恩返しが出来れば良し、
自分の周囲の人々の間で、
あいつはよくやっているって評価されれば良し」
という感じの物だった。
 
それでも別に悪くはない。
 
彼らにとって【自己実現】とは、
自己の収まるべき所に自分を納めること、
を指しているようだ。
 
自己実現】という言葉を、
もう少し気恥ずかしくも、
「他の誰とも違う、自分だけの思いに
挑戦しつづけること」
と捉えていた僕達にとっては、
なんだか拍子抜けする話だ。
 
・・・
なんて言ったらいいのか、
よくわからないけれど、
「周囲の期待通りに振る舞うこと」の空しさを・・・

あっ、そう言えば、
TVドラマ「野ブタをプロデュース」のしゅうじ君は、
まさにこの問題に直面しようとしていて、
本屋の主人として登場する忌野清志郎は、
自己実現】の象徴なのかも知れない!
 
と、僕は思う。
(突然、俗世間に戻ってしまいましたが)