サル山のボス猿

先日、脳医学の先生の講演を拝聴する機会があった。
 
「脳医学」なんていうと難しそうだけど、
素人にも分かりやすく、丁寧に、面白可笑しくお話下さった。
 
「人の心の働き」を、
「脳の仕組みと働き」から解明しようとする試みの話。
まだまだ、研究が始まったばかりの領域だそうだ。
 
人間社会の動きは、
ゲーム理論」や「近代経済学」では、
計算上で最も合理的な方向へ動く、
なんて解釈されている。
 
だけれども、
自分を始め、一人ひとりの人間は、
そんなに合理的に決断したり、行動したりしない。
何故?
 
「ゲームに勝った者」が、「より多くを手にする」ことで、
大衆が二極化してきたと言われている。。
(勝ち組と負け組)なんて言われ方もしている。
 
でも、
「ゲームに勝つこと」や、「より多くを手にする」ことは、
「手段」や「インセンティブ」に過ぎない。
人の行動の「本当の目的」って、何だろうか。
 
「サル山のボス猿」ならば、
自分の地位・縄張りを築いて、
より多くの子供(自分の遺伝子)を残すことで満足だろう。
 
でも、
人が、社会や後世に、築き・残そうとしているものは
そんなもの(だけ)ではないはずだ。
 
「脳」と「哲学」を結びつける研究を、
「ニューロフィロソフィー」と呼ぶそうだ。
いつか答えを見付けてくれるだろうか。
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