江ノ島へ行ってきた。
弁天橋から島の西側を回って、
江ノ島亭で海鮮丼を食って、
その先の岩場に降りて、
子どもたちが磯の波と戯れるのを眺めて、
今度は島の一番高いところを上り下りして、
弁天橋に戻った。
まだ時間があったので、
江ノ電で鎌倉へも足を伸ばした。
小町通りを往復して、
家族それぞれが土産物を買った。
それから、弁当も買った。
帰りのロマンスカーで食べるつもりの弁当だ。
まだ時間があったので、
江ノ電で江ノ島へ戻る途中、
稲村ヶ崎で途中下車して、
七里ヶ浜まで、
海沿いに砂浜を歩いた。
子どもたちは、波と追いかけっこをした。
案の定、すぐに靴を濡らす羽目になった。
砂浜には海藻に混じって、
アメフラシや、クラゲも打ち上げられていた。
何匹か海に投げ返してあげたが、
余りに数が多く、キリがなかったので、途中で諦めてしまった。
6時を過ぎて、ようやく暗くなり始めた頃、
七里ヶ浜の駅から、再び江ノ電に乗って家路についた。
この日は、随分と歩いた。
みなクタクタになったが、
みな楽しそうだった。
この辺りに住んでみたいと言う友人が多いのも、
納得できる。
どこか懐かしい風景・街並みの中で、
背伸びをせずに、自分らしく楽しめる日常が、
ここにはあるように思えてくる。
夕暮れの江ノ電に乗って、
電車の中の人々の顔や、外の風景を眺めていると、
ますますそんな思いが強くなって、
ここから帰らなければならぬ名残惜しさと、
寂しさ、妙な切なさを感じてきた。
そんな思いを、お弁当と一緒に頬張って、
ロマンスカーで自分の家へとはるばる帰って行った。