5月の1日に、

七里ヶ浜にて

江ノ島へ行ってきた。
弁天橋から島の西側を回って、
江ノ島亭で海鮮丼を食って、
その先の岩場に降りて、
子どもたちが磯の波と戯れるのを眺めて、
今度は島の一番高いところを上り下りして、
弁天橋に戻った。
 
まだ時間があったので、
江ノ電で鎌倉へも足を伸ばした。
 
小町通りを往復して、
家族それぞれが土産物を買った。
それから、弁当も買った。
帰りのロマンスカーで食べるつもりの弁当だ。
 
まだ時間があったので、
江ノ電江ノ島へ戻る途中、
稲村ヶ崎で途中下車して、
七里ヶ浜まで、
海沿いに砂浜を歩いた。
 
子どもたちは、波と追いかけっこをした。
案の定、すぐに靴を濡らす羽目になった。

砂浜には海藻に混じって、
アメフラシや、クラゲも打ち上げられていた。
何匹か海に投げ返してあげたが、
余りに数が多く、キリがなかったので、途中で諦めてしまった。
 
6時を過ぎて、ようやく暗くなり始めた頃、
七里ヶ浜の駅から、再び江ノ電に乗って家路についた。
 
この日は、随分と歩いた。
みなクタクタになったが、
みな楽しそうだった。
 
この辺りに住んでみたいと言う友人が多いのも、
納得できる。
どこか懐かしい風景・街並みの中で、
背伸びをせずに、自分らしく楽しめる日常が、
ここにはあるように思えてくる。
 
夕暮れの江ノ電に乗って、
電車の中の人々の顔や、外の風景を眺めていると、
ますますそんな思いが強くなって、
ここから帰らなければならぬ名残惜しさと、
寂しさ、妙な切なさを感じてきた。
 
そんな思いを、お弁当と一緒に頬張って、
ロマンスカーで自分の家へとはるばる帰って行った。