【一般化】 いっぱんか
さまざまな事物に共通する性質を抽象し、
一つの概念にまとめること。
概括。普遍化。
僕達が、日々、
目にしている様々な出来事は、
ひとつひとつ違っていて、
ひとつひとつユニークなものだ。
今日見た花、
今日聴いた鳥の声、
今日会った人、
どれもかれも今日だけのもの。
一期一会。
同時に、僕らは
それらの間に共通項を見付けて、
一般化しようとする。
「ああ、この花は、山茶花だ。」
「この鳥は尾長だ。」
「この人は山下さんだ。」
その方が便利で、
理解が早まるからだ。
例えば、
一見難解そうな問題に直面したときにも、
その問題をよく似たケースに重ね合わせ、
一般化して捉えれば、
それに対する一般的な解決法も見つかるし、
冷静に対処することもできる。
ところが、
何もかもを一般化して捉えてばかりいると、
目の前にあるもののディテール、
本当の意味合い、価値に気付かずに
通り過ぎてしまう。
僕らは、
冷静に一般化して捉える目と、
ひとつひとつの特異性を見抜く目とを、
ふたつともバランスよく
もっている必要があるようだ。
と、僕は思う。
