【責任】【義務】

 
 

 
【責任】 せきにん responsibility
・自分が引き受けて行わなければならない任務
・自分のした事の結果について責めを負うこと
 
【義務】 ぎむ duty
・人がそれぞれの立場に応じて当然しなければならない務め。
・人が道徳上、普遍的・必然的になすべきこと

  
 
なぜ、人は義務や責任なんていう概念を生み出し、
その義務や責任を負って生きているのか。
 
それは、
人が助け合わなければ生きていけないからだろう。
義務を分担して、力を合わせなければ、
生き残って来られなかったからだろう。
 
義務や責任の概念は、
人に本能的に備わったものというより、
それぞれの社会の中で生き残っていくために、
大人達から子供達に教えられ、
身に付けられてきたもののように思える。
 
 
ところが今では、教えるどころか、
権利ばかり主張して、
義務や責任を知らない大人(親)達が、
増えているような気がする。
 
便利な家電製品が登場して以来、
家事の負担が大幅に軽減され、
子供達が家の仕事を手伝わなくてもすむようになったことも
一因だろう。
 
その分の時間は、
遊びや習い事に回された。
 
多くの大人が勤めに出て、
子供達が親の働く姿を目の当たりにすることが無くなったことも
一因だろう。
 
責任と義務を教えるのは「親(大人)の責任」であり、
それを学ぶことは「子の義務」であろう。