【言葉】

 

 
 
【言葉】 ことば
人の発する音声のまとまりで、
その社会に認められた意味を持っているもの。
感情や思想が、音声または文字によって表現されたもの。

 
子供たちと会話していると、
気付かされることがある。

大人に比べて語彙の乏しい彼らは、
僕の話の中に聞きなれない「ことば」を見つけると。
「**ってなあに?」
と聞き返してくる。

こども「ゴイってなあに」
おとな「う〜ん、自分が知っている言葉の数かな。
    うーんと沢山言葉を知っているひともいるし、
    少ししか知らない人もいる」

こども「エイゴとか、チュウゴクゴとか?」
おとな「いやそうじゃなくて〜ぇ、
    おなじ日本語でもいっぱい言葉をしっていたり。
    シリトリのとき、パパはいろんな言葉を言えるけど、
    幼稚園の子だったら少ししか知らないでしょ」

こども「ふ〜ん・・・」

こども「コトバってなあに」
おとな「・・・・・・・・」

【語彙】ごい vocabulary
ある一つの言語体系で用いられる単語の総体。


普段、何気なく使っている言葉でも、
改めてその意味を問われると、
「これでよかったかな〜」と思ってしまう。

それだけ、ひとつひとつの言葉の意味を
疎かにしてきたということだろうか。

「言葉」は、意味、感情、思想を表現する手段であるから、
その意味を勝手に取り違えていると、
人に正しく伝わらないことになってしまう。

言葉は意味と同時に、
「響き」や「リズム」を持っている。

「響き」や「リズム」がまた、
言葉で伝えようとする意味、感情、思想を、
上手く引き立ててくれるし、
イメージに広がりを与えてくれたりもする。

僕らは言葉を使うとき、
伝えるべき意味、感情、思想と
ことばの響き、リズムが生み出す
イメージを意識して文章にし、
発声し、あるいは記述していく。

これは難しい作業でもあるし、
だからこそ魅力的な作業でもある。
と、僕は思う。