僕にとっては、

いまから29年前のこと。
 
中学を卒業するということは、
いままで自分が育てられてきた
極々身近な環境から飛び立つこと。
 
見慣れた、慣れ親しんだ風景や人々に囲まれた世界から、
一歩、外の世界へ踏み出すこと。
 
外の世界は、それまでの世界と比べると、
少し余所余所しく、少し冷たく、
少し厳しい。
 
新しいルールに合わせて、行動を変えて、
心と身体を慣らして行かなければならない。

中学の卒業式の日の前と後とでは、
世界ほんの少しの変化かも知れないが、
決定的に違っている。
 
 
明日は、長男坊の卒業式だ。

三四郎 (角川文庫)

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