日曜日のこと

次男君の夏休みの宿題、
「荒川の絵」の写生につき合った。
 
しばらく土手沿いに車を走らせ、
適当なところで止まり、
土手に登った。
 
草の色は深く濃く、
その向こうに銀色の川面が、
そのまた向こうに、三角の吊り橋と、送電線の鉄塔と、
夏の空が見えた。
 
次男君は、汗をかきながら、それを画用紙の上に書き付けた。
僕も、汗をかきながら、
荒川の景色と、次男君と、彼が書く荒川の絵を見ていた。