【勇気】 ゆうき courage
勇ましく、困難や危険を恐れない心、気持ち
あと一歩を踏み出すことができない。
進むべき方向から目を背けてしまう。
そんなことが誰にでもある。
勇気は、どうしたら手に入れられるのだろう？
あるいは、
どうしたら、人に、勇気や、元気を
与えることができるのだろう？
オズの魔法使いのライオンは、
ドロシーと旅をする内に、
勇気を手に入れる。
ドロシーにもらったのでもあり、
自分で手に入れたのでもあり、
もともと自分の中にあった「勇気」に気付いたのでもある。
人に勇気を与えたければ、自分がドロシーになって勇気を示す。
自分が勇気を必要とするときは、ドロシー探して一緒に旅をする。
そういうことなのでしょうか。
でも、大概の場合
本当に勇気を手に入れたことに気付くのは、
目の前の困難や危険に挑んだあとだ。
「あぁ、僕は今になって気付いたら、
あの恐れていた困難に立ち向かっていた！」
その困難を乗り切ることができたならば、
更に前へと進めるだろう。
でも、乗り越えることが出来ずに、
傷つき、痛い目にあっていたら？
自分の勇気を悔い、恐れをなして逃げる人、
自分の勇気に気付き、その勇気を持って再び挑む人。
どちらもいるだろう。
どうして？
彼はその挑戦の中で、
何かを失い、何かを得ただろう。
失った物にばかり目を奪われている人は、退き、
手に入れた何かに気付いた人は、進む、
そういうことかも知れない。
ならば、
自分がこれから挑まなくてはならない挑戦に、
「最悪、失敗してもかまわない、
その代わりに、ほんの小さモノかもしれないが、
僕には、そこで手に入れるべきモノがある」、
と思えたならば、
僕らは勇気を手にすることが出来るのかも知れない。
勇気は、
どんな困難にも負けない強い意志を持った人たちばかりのモノではない。
勇気は、
不安と戦い、傷つき、恐れ、悩む、普通の心を持った人たちにも、
平等に与えられているモノだ。
と、僕は思う。
