どんどん焼き (どんど焼き)

 
僕の田舎では、
どんどん焼き」と呼んでいました。
 
町内の正月飾りなどを集めて周り、
それを川原に運んで櫓を組み、
日が暮れるのを待って、火を付けます。
 
米粉でつくった紅白のお団子を、
長い針金に通し、竹竿の先にぶら下げて、
どんどん焼き」の火で焼きます。
 
さっきまで、凍えるように冷たかった、頬も、手も、
炎に照らされて、チリチリと熱くなります。
火の粉が、空高く舞い上がります。
 
一年の無病息災を祈って、お団子を食べます。
 
目に見えるこの世界と、
目には見えない世界とを結ぶ、
あるいは、
現在と過去の様々な時代と結ぶ、
不思議な空間が、
その炎の周りにあるように感じました。
 
いまでも、
やっているのだろうか。
 
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